over40の服選び

2015年最後のお買い物。ミュベールのカーディガンとエルベ・シャプリエのポシェットを買いました。

奇しくも両方とも豹柄…。

40歳を過ぎて日々思うことのひとつに、服選びの難しさがあります。40歳のときは、まだあまり感じなかった。でも41歳になったら若干の違和感を覚えはじめ、42歳にはもっと感じるようになり…この先もっと感じるようになるのでしょう。
まず、お店に行ってもどんな服を選べばいいのか戸惑ってしまう。今までよく行っていた店に行っても「わー！これ欲しい！」と思うようなものが少ない。もともと好きな店なので、勿論いいなあ…と思うものはあるけれど、果たして私に似合うかしら、私が着ても年齢的に(←ここが重要)平気かしらと自問自答して、そっとラックに戻すことに…。もう少し若い頃の私ならきっと似合った筈、でも今これを着た場合、この服は私を素敵に見せてくれるのだろうか？と冷静に考えると、新しい服が欲しいのに買える服がない！という事態に陥るのです。

そんなこと考えずに、自分の好きなものを迷わず身につけるという方法もあります。我が道を行くのも良いけれど、私は自分に似合うものを身につけたい。おしゃれなんて所詮自己満足と言われても、せっかく選んでお金出して買って身につけるのだから、似合わなかったら悲しい。
何を選べばいいのか判らないなら好きなブランドをいくつになっても着続けるという方法もあります。全身FOXEYやレオナールを着続ける人はこういうタイプでしょうか。自分の好きなブランドなら間違いなさそうだけど、周囲から浮いてしまいそう…(だからこの手のファッションの人は同じ嗜好の人と行動を共にするのかしら…)。
それに、こちとら幼児育児中の一般人の母親です。財力にも限りがございます。それに、全身ひとつのブランドでまとめるよりもいろいろな店から自分らしいと思える服を選ぶのが楽しいのです。
それなら雑誌や流行をお手本にする方法もあります。誰でも上品に見えるような綺麗めスタイルをすれば、無難だしそこそこ良く見えるでしょう。でも、それではときめかない！ 服を着たときにはウキウキするようなときめきが必要なのです。
あああ、うるさくてすみません。世間からしたら、40過ぎの子持ち主婦の服なんてどーでもいいと思われるでしょうけど、本人にしたら大問題なのです。だって40過ぎたら大好きだったLUMINEが急によそよそしく感じられるようになったし(LUMINEで服を見るのが大好きだったのに…)、自分の好きなものを好きに身につけられないとか、いろいろ諦めなくちゃいけないことが出てくるなんて納得いかない！

今やover40の女性が読むような雑誌でもプチプラのファストファッションが特集されているけれど、結局のところ服選びが難しくてそこへ行くことになるんですよね…。しかし、流行りのテイストは手に入れられても、若い子と違うのだからそれを着ただけで素敵に見えるかといったらそうではない。大人が着るなら上質なものと組み合わせるしかないと思います。
私はクラシックで乙女的なものが好きで、そういうサイトに入り浸っていた時期がありましたが(ゴスとかロリータではないですヨ)、少女から中年を飛び越えて老婆になりたい、中年という時期が恐ろしいという乙女たちの悲痛な嘆きをその頃に沢山見ました。いざ自分がそのときを迎えてみると、女性の40代は本当にイバラの道だと思います。いろいろなことが今までと違って変化する。それはお肌の調子やおしゃれに限らず健康状態も含みます。これが50代のバブルを謳歌した女性になると、乗り越えてしまったのか、溌剌として元気で明るく、好きな服を着てもその人らしさを感じるから不思議。もしかしたらどんな40代を過ごしたかによってその後が変わるのかな？
最近は素敵な50～60代の女性やおばあちゃんにも目がいってしまいます。仕事柄様々な年代の女性を見るし、毎日のように出会う人もいます。いつもテイストの違ういろいろなファッションをしているより、スタイルの確立している人が素敵と思うし憧れます。それは何も高級なものを持っているとかではなく、常にワイドパンツとか、この人はワンピースが基本スタイルで、冬になると上にカーディガンを羽織るとか、いつも黒を着ているけれど大きな色石のブローチを欠かさずつけていてアクセントにしているとか、自分なりの定番スタイルがあることが素敵と思えるのです。そして、それが似合っている。年齢の貫禄でしょうか。

素敵な年配女性を見て将来の憧れロールモデルを探したり、年齢と共に変化する好きなものと似合うもののバランスを取るにはどうしたらいいか模索したり、10年、20年後を健康でおしゃれを楽しめるように過ごすために今しておくことは何かを考えたり、まだまだ日々頑張らなくちゃーと思う次第であります。はあ、服選びって難しくて楽しい。