ナイルパーチの女子会

デビュー作からずっと読んでいた柚木麻子さん、このところ遠ざかっていたのだけど、これは“黒柚木”だという噂を聞いて、購入しました。読み終えた感想… 本当に黒い、黒すぎるよ!

ナイルパーチの女子会

ナイルパーチの女子会

 

 柚木さんは女同士の関係、その中でも特に友情や心の交流を小説に書くことが多くて、大体は女友だちのありがたさや大切さが描かれているのだけど、これは可愛らしい装丁の表紙とは裏腹な暗黒小説でした。そういうのが好きじゃない人は読むのが辛いかもしれない…(ちなみに私は好きです)。

自分でも気づかない間にエスカレートして暴走していく様は怖かった。これは女友だちについての小説だけど、現実でも人間関係は難しいですね、いくつになっても…。