大人の映画 子どもの映画

先日、ひとり休日だったので映画を観に行きました。タランティーノ最新作『ヘイトフル・エイト』。三時間近くに及ぶ長編映画ですが、意外と長さを感じなかった… あ、でも、お手洗いは行っておいた方がいいですよ!

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西部劇の密室ミステリーというのでしょうか。南北戦争後のアメリカ、背後から迫りくる吹雪を逃れようとワイオミングを走る馬車。雪を避難するために馬車から店に移っただけという限られた空間で映画が繰り広げられるので、まるで舞台のよう。登場人物の会話で進む前半は穏やかで派手な動きはないのだけど、登場人物というのが賞金稼ぎだの首吊り処刑執行人だの女極悪人だの自称保安官だの曲者ばかりなので、この静けさがいつ暴力的に壊されるのか、ハラハラしながら観ていたので、ちっとも気が休まりませんでした。笑。

4章から一気に動き始め、血しぶき、血みどろ、めくるめく殺戮のオンパレード。凄すぎて寧ろ爽快なくらいだけど、映画のあとにランチしようと思っていたけれど見事に食欲なくなっていました…。

8人みんなの誰が本当のことを話しているのか判らないし、素性も怪しいし悪そうだし、どうなるのかラストまで目が離せませんでした。見てのお楽しみ、とはまさにこのこと。悪趣味だとか悪ノリだとか思うところもあったけれど(好きな方にはそこがたまらないのだと思うけれど)、黒人差別に対する怒りを感じました。結構、社会的なメッセージが込められているのかも。

そしてその数日後は息子とふたりで、ドラえもんの『新・のび太の日本誕生』を観に行きました。

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私、ドラえもんの映画を観るのはじめてです。大人になってもまだまだはじめてを経験できるのが、子育ての良いところですね。

ドラえもん大好きな息子、でも見ると夢中になって呼び掛けても返事しないし、のび太の真似して「えー、オレ勉強しない、勉強きらい!」とか言って、せっかく楽しくやっていたドリルを広げなくなっていたので見るのを禁止にしたのです。私ものび太の自分では何もせず泣きついてドラえもんに頼るところが好きじゃないので(時々そういう展開のときありますよね…)、息子にはそういうことしてほしくないと思っていたのも見せるのをやめた理由のひとつ。でも、さすがに映画ではそんな展開しないだろう…と思って、観に行くことにしました。実はとーっても観たがっていたらしい息子は大喜びでした。
息子は途中で歓声をあげたり、クライマックスの戦いの場面では「ここ観たくないの…」と顔をそむけて可愛いこと言ったりしてましたが、終わった途端に「もいっかい観たい!」と言うくらい楽しんだ様子。でも目をこすっていたから涙ぐんでいたようです… もうそんなお年頃になったのね。と思って私もジーン…。

帰り道に何度も何度も「ドラえもん面白かったね!」と言っていた息子。実は私も楽しみました。面白かったし感動的だった! 上映30分前にチケット買おうとしたら、ふたり並んだ空席はもう僅かしか残っていないほど大盛況で、ロビーで待っている間に保育園のお友だちにも遭遇。みんなドラえもん大好きなんですね。子どもだけでなく大人も楽しめる映画でした。

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Amazonから届いた箱もドラえもん箱!(しかし中身はドラえもんと無関係)

 

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